呉市蒲刈町にある古代塩「藻塩」の復元展示館・体験施設

11月21日(木)は開館日です 入館時間 9:00 - 16:00(閉館時間 17:00)

藻塩とは

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日本の塩づくりの原点、藻塩

温暖な気候に恵まれた瀬戸内は、平安時代から塩田を使った製塩が盛んな土地柄です。上蒲刈島の南西部では、それよりずっと昔の古墳時代から、日本の塩づくりの原点とも呼ばれる製塩法「藻塩焼き」が行われていました。
藻塩とは、かつて玉藻と呼ばれていたホンダワラなどの海藻から作った塩のこと。淡いベージュ色の藻塩は、海水と海藻のうま味が凝縮した、尖りのない、まろやかな口あたりが特徴です。白砂青松の際立つ美しさから日本の渚百選に選ばれ、現在、多くの人に親しまれているこの「県民の浜」で私たちの祖先は、こんなにも繊細で心にしみ入るような味覚を楽しんでいたのかと、千年の時を超えて誇らしささえ感じさせてくれます。

栄養満点! 藻塩は天然の健康食品!

藻塩のベージュ色は、自然の恵みの証。海藻の成分のひとつであるヨードをはじめ、カルシウム、カリウム、マグネシウムなど、海藻に溶け込んだミネラルを豊富に含んでいます。塩分濃度が低いため、成人病の原因のひとつとしてあげられるナトリウムの過剰摂取も抑制してくれます。

藻塩の作り方

古代の方法を基に考え出された独自の製塩方法です。

  1. 土器づくり 長方形の粘土を切り分け、手作業で土器を作ります。
    出来上がった土器は日陰で乾燥させ、焼き上げて作ります。
  2. かん水づくり(濃い海水をつくる) ポリバケツに海水を入れ、ホンダワラ(玉藻)をひたし、水を切って乾燥させる作業を2〜3日繰り返します。
    ホンダワラのうま味と色が溶け込んだ、濃い茶色の海水が出来上がります。最後に藻を乾燥させて焼き、その炭灰をホンダワラの成分がいっぱいになった海水と混ぜ合わせます。
    それをふきんの袋でキレイにこすと、かん水が出来上がります。
  3. 塩づくり 深さ20cmの穴を堀り、石を敷き詰めて炉を作ります。
    炭をおこし炉全体に敷き詰め、土器を並べてかん水を入れてグラグラ煮ます。吹きこぼれないようにかん水を少しずつ入れながら水分を蒸発させ、それを繰り返すと結晶が出来始めます。
    タイミングを見て炉から出せば出来上がり。
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お問い合わせ

体験申し込みや相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

TEL:080-6304-0197 (藻塩の会 受付窓口 松浦)
受付時間: 9時〜17時 休館日: 月・火曜日
※祝祭日の場合は開館(翌日休館)
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